【ウンチク】重くて難しいイメージが強い!? アイアンのシャフトをスチールにするメリット????
「本来の素材の特性という点でいえば、スチールシャフトは堅牢でねじれにくいので、ミスヒットしてもブレにくく曲がり幅が小さく抑えられるのが強みです。一方のカーボンシャフトは、カーボンシートの組み合わせによって特性を自在に変えられる設計自由度の高さが強み。そのため先端が走って飛距離が出る、球のつかまりがいい、といったプラスアルファの性能を付与しやすいのが特徴です」
「実はカーボンシャフトでもスチールシャフトと同じような特性を与えることもできますが、その場合は素材が安いスチールのほうがコストパフォーマンスに優れています。従って、カーボンシャフトの多くはスチールにはマネしにくい、走り感やつかまりなどを特徴としているのです」(小倉店長)
商品としてのシャフトの実情を見ると、現在は軽量スチールシャフトにも高性能なものが増えてきました。ひと昔前は、スチール素材で軽くてしなやかなシャフトを作るのは難しかったため、軽量帯のシャフトはカーボンがほとんどでした。
いまの技術では必ずしもそうではないのですが、過去に作られたカーボン=軽い、スチール=重いという印象が根強く残っているのは事実です。そしてクラブメーカーはその「分かりやすさ」をいまでも純正シャフトに利用しているだろう、と小倉店長は言います。
「純正ということを考えれば、クラブの知識がない人でも選びやすくなっているのは事実です。パワーがない人はカーボン、振れる人はスチール、という住み分けはシンプルですよね」
「実際、パワーのない人にとってはブレにくさよりも、飛距離性能やつかまりのよさなどがメリットになりやすいので、カーボンの恩恵が大きいこともあります。しかし、40代の一般男性であれば、純正カーボンシャフトは軽すぎることが多いので、注意してほしいですね」(小倉店長)
小倉店長によれば、「人並み」ぐらいの体格とパワーの男性であれば、アイアンのシャフトは90グラム台くらいの重さのものを使ってほしいとのこと。そうなると純正シャフトの選択肢としては、スチールシャフトが中心になってきます。
「軽くてやさしそう」という印象でカーボンシャフトを選んでしまった結果、自分に合わない重量のシャフトを使っている人は少なくありません。
そう考えると、軽量スチールシャフトの適度な重さは、一般アマチュアにとってはメリットと言えるでしょう。
カスタムするなら値段と機能を見極めて選ぶ
とはいえこういった事情は、カスタムシャフトになると少し変わってきます。
スチールシャフトよりもハードなカーボンシャフトもありますし、70~80グラム台でもしなやかなスチールシャフトもあります。カスタムであれば同じ重量帯でもカーボンとスチール両方の選択肢が出てくるケースが多いので、そこは最初に説明したスチールとカーボンの素材の特性の差を考慮して選ぶことが重要です。

「アイアンシャフトに飛ぶ、つかまる、上がるというようなプラスアルファのお助け機能を求めるのであれば、カーボンシャフトには大きな強みがあります。シャフト選びを工夫すれば、同じ重量帯のスチールシャフトよりも1番手高い球が打てるとか、1番手飛ぶというような恩恵も受けられます」
「一方でアイアンシャフトには安定性を求め、“余計なこと”をしなくていいと考える人はスチールシャフトがいいかもしれません」(小倉店長)
なお価格面を見ると、カスタム用のカーボンシャフトはスチールシャフトの3~5倍近く高価です。そのため、パフォーマンスに大きな差がないのであれば、スチールシャフトのほうがコストパフォーマンスは高いという側面もあります。
一方で、カーボンシャフトには衝撃吸収効果があり、インパクト時に手首やヒジなどに与えるダメージが小さいという特徴もあります。そのため練習量が多く、手首やヒジにケガや痛みを抱えている人にとっては、予防としてカーボンシャフトを選ぶのもアリでしょう。
いずれにしても、まずは重量をしっかりと見極め、自分に合った重さのものを使うことが前提です。そのうえで特徴を考慮して、カーボンがいいか、スチールがいいかを判断することが大事でしょう。
(出典 @eGolf_jp)
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