なぜ森田理香子はツアー撤退前より飛距離が伸びたのか?
3年前の取材で語った「左の壁はいらない」
6年ぶりにツアー復帰した森田理香子が「ダイキンオーキッドレディス」で予選通過を果たした。特筆すべきはその飛距離。初日は7番ホールで242ヤード、11番ホールで300ヤードを記録し、平均271ヤードで全体トップだった。森田自身も「飛距離がなければ、ツアーには戻ってこられなかったと思う」と、長いブランクがありながらも飛ばす能力には自信を持つ。
3年前の2021年に、ツアーから撤退していた森田にドライバーの取材を行っている。そのとき、「現役時代はドライバーの平均飛距離が250ヤードだったけど、いまは260ヤードに伸びた」と話していた。そのなかで印象的だったのは「左の壁はいらない」という言葉だ。
「以前はよく言われる左サイドの壁を意識していたので、インパクトを迎えるまでは左ヒザを正面に向けておき、右ヒザを左ヒザに寄せるようにしていました。ところが、これだとインパクトで詰まる感覚がありました」
それに気づいたのはツアーから離れたあと。森田と仲のいい一ノ瀬優希のコーチを務めていた男子プロの谷口拓也(現在は一ノ瀬と結婚)から、「左サイドの壁を作らなくてもいいんだよ」というアドバイスにハッとさせられた。
「インパクトの詰まり感が消えたんです。バックスイングで右に向けたおヘソを、目標に向けるつもりで腰を回しました。インパクトで腰が開き、左ヒザが目標を向いていいぐらいのイメージです。それでもフェースがスクエアならボールは曲がりません」
回転重視のスイングへと変えたことで、34歳となった今も、飛距離では若手に負けていない。ドライバーのスイング連続写真を見ても、体を中心にクラブが無駄なく効率的に円弧を描いているのが分かる。
森田が回転を止めないように意識しているのは右足蹴り。「足が止まると体の回転も止まり、クラブヘッドが右に出て体から離れていってしまう。足を止めると左に振れないんですよね。右足に体重が残るので右プッシュが出る。腕力が強い男の人なら、チーピンが出ることもあります」。
切り返し以降で右カカトを上げて地面を蹴ることで、体の回転を止めることなくクラブを左に振り抜く。「インパクトで合わせにいく動きがなくなり、振れば振るほど飛ぶスイングになりました」という森田が、週末は若手と回ってどんなゴルフを見せるのか、注目したい。
■森田理香子
もりた・りかこ 1990年1月8日生まれ。京都府京都市出身。ツアー通算7勝。08年にプロ入りし、10年の「樋口久子IDC大塚家具レディス」でツアー初優勝。13年には年間4勝を挙げ、23歳で賞金女王に輝いた。18年を最後にツアーから撤退。練習やトレーニングは継続しながらゴルフウェアのプロデュースや、ゴルフ中継の解説などを行っていたが、今年、約6年ぶりにツアー復帰を果たした。
●ツアーから離れていた時期には、アマチュアへのレッスンも行っていた森田理香子。3年前の取材では、「ドライバーが飛ばない人はボールを見て構えています」と語っている。ではどこを見るのが正解? 関連記事【森田理香子のドライバーレッスン】をチェック!
(出典:ALBA)
<ダイキンオーキッドレディス 2日目>
◇1日
◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)
◇6595ヤード・パー72
6年ぶりにツアーへ復帰した2013年の賞金女王・森田理香子が5バーディ・2ボギーの「69」。トータル1アンダーでホールアウトし、2018年5月「リゾートトラストレディス」以来の予選通過が確実となった。「上出来だと思います。自分で天才やなと思った(笑)」と振り返った。
10番からスタートした森田は、13番パー3では9番アイアンで約1メートルにつけ、初バーディを奪うと、16番まで圧巻の4連続をマーク。どれも、ピンまで約1メートルにつけたバーディだった。「このへんは自分でも怖かったです。天才と思いながら(笑)」。
後半は1バーディ・2ボギーでこらえて「69」。60台をマークしたのは、2017年11月「大王製紙エリエールレディス」の3日目以来となった。
初日はドライビングディスタンスで1位(271ヤード)を記録。飛距離は健在だった。「飛距離がなければ、ツアーには戻ってこれなかったと思う。(自分は)飛ぶから、年取ってからもやれると思う。飛ばし屋でスゴいね、とこれからも言ってもらいたし、トレーニングを頑張ってもっと飛ばしたい」。
あす以降の決勝ラウンドに関しては、「一生懸命にやるだけ。広いコースなので、曲がっても打てるところにあればいい。ピンを狙いたい気持ちもあるけど、上りの易しいラインにつけたほうがバーディも獲れると思うので、難しいところにいかないように、注意しながらやっていきたい」と意気込んだ。
<ダイキンオーキッドレディス 2日目>
◇1日
◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)
◇6595ヤード・パー72
国内女子ツアー開幕戦の第2ラウンドが進行している。6年ぶりツアー復帰の森田理香子が5バーディ・2ボギーの「69」をマーク。トータル1アンダー・20位タイでホールアウトし、2018年5月以来の決勝ラウンド進出が確実となっている。
スタートからパーを3つ並べて迎えた13番パー3。ここでバーディを先行させると、16番まで圧巻の4連続をマークして一気に決勝進出圏内に躍り出た。後半では1バーディ・2ボギーと1つ落としたものの、予選通過どころか上位入りをうかがえる位置でのフィニッシュとなった。
トータル11アンダー・単独首位に2022年大会覇者の西郷真央。4打差2位に菊地絵理香、5打差3位には岩井千怜が続いている。
2季連続の年間女王・山下美夢有はトータル1アンダー・20位タイ。原英莉花はトータル2オーバー・44位タイで後半をプレーしている。
“セクシー・クイーン”ことアン・シネ(韓国)は、11ホール消化時点でトータル6オーバー・82位タイに沈んでいる。
森田理香子の復帰を待ち望んでいたファンも多いと思います。
6年ぶりのツアー参戦、これからの活躍が楽しみです!
森田理香子が自身のインスタグラムを更新。6年ぶりにツアーに復帰する今季開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」の会場から心境を投稿。またトーナメントの知られていない舞台裏も公開した。
投稿の最初に「歴代優勝者パーキング」と記した森田は、用意された駐車スペースで足を広げて前かがみに立つ写真を公開した。その足元には大会のロゴマークと共に「森田理香子 CHAMPIONS PARKING」とプリントされたボードが置かれている。歴代優勝者にはクラブハウスの近くに車を停められるように専用のスペースが確保されているのだ。
ちなみに森田が優勝したのは2013年大会。この年に最後まで激しく賞金女王の座を争った横峯さくらをプレーオフで下しての勝利だった。もしも、横峯が勝利を挙げていたら、賞金女王の座はどうなっていたのだろうか。興味の尽きない1年の開幕初戦だった。
その後、森田は苦しいゴルフが続き、16年にはシード権を喪失。18年のシーズン半ばで休養宣言をして、競技からは遠ざかっていた。それでもゴルフから離れることはなく、テレビの解説やSNSでの発信、ゴルフウェアの製作に携わるなどの活動を続けてきた。ファンからも復帰を望む声は大きく、ついに約6年ぶりのツアー復帰が実現した。
この嬉しい知らせにファンも「おかえりなさい」と大喜び。そして「めちゃいい笑顔 楽しみながら頑張って」「これからもファンに笑顔を届けてくださいませ。応援しております」と優しい声援が数多く寄せられていた。
森田も久しぶりに復帰した大会で、「いろんな方々におかえりなさいと言ってもらえて 毎日胸が熱くなっております 人と人との繋がり、毎日を感謝して生きたい」と、心境を吐露した。
今の女子プロゴルフ界は、森田が休養に入って以降にデビューした若い選手たちが席巻している。そんな中で森田がどのようなゴルフを見せてくれるのか。ファンでなくとも注目をしている。ちなみに予選は上田桃子、菊地絵理香と同組。ベテラントリオでのラウンドとなった。
<関連する画像>
<ツイッターの反応>
(出典 @JLPGA_official)
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)
@JLPGA_official/ #ダイキンオーキッドレディス 🏆 開幕まであと2日🏌️♀️🔥 \ 6年ぶりのJLPGAツアー復帰🌟 #森田理香子 選手にインタビュー🎤 #JLPGA pic.twitter.com/SeFKOGe0c4
(出典 @3xXC4bpi6615176)
ゴルフ九州男
@3xXC4bpi6615176頑張って‼️ 森田理香子 6年ぶりツアー出場へ最終調整 第1Rは上田桃子らとティーオフ(スポニチアネックス) news.yahoo.co.jp/articles/dd1fb…
(出典 @onirenGOLF)
鬼練GOLF
@onirenGOLF森田理香子推しよ 裏街道でもいいんで最終日までやりきってほしい😊
(出典 @sponichi_golf)
スポニチ ゴルフ担当
@sponichi_golf#森田理香子 6年ぶりツアー出場へ最終調整 第1Rは #上田桃子 らとティーオフ― スポニチ Sponichi Annex スポーツ sponichi.co.jp/sports/news/20…
(出典 @onirenGOLF)
鬼練GOLF
@onirenGOLF森田理香子推し過ぎる😊
(出典 @MSNJapan)
MSN Japan
@MSNJapan森田理香子が“歴代優勝者パーキング”にご満悦 「いろんな方々におかえりなさいと言ってもらえて」 msft.it/6013cTzub
(出典 @sponichi_golf)
スポニチ ゴルフ担当
@sponichi_golf約6年ぶりツアー復帰の #森田理香子 プロ 13年の賞金女王がついに帰ってきます🥹 pic.twitter.com/5eQ4hFN2Dg
(出典 @tu197541)
te tsubo
@tu197541森田理香子が“歴代優勝者パーキング”にご満悦 「いろんな方々におかえりなさいと言ってもらえて」 msn.com/ja-jp/sports/g…
(出典 @Brown527628)
brown527628
@Brown527628アク抜きをして、 良い意味で超自然体となった 森田理香子プロ。 今からが、 プロゴルファーとして 本番かもしれない。 楽しみだ。がんばってほしい。
(出典 @fz1070g)
ふなばし
@fz1070g森田理香子プロ、いきなり上位入賞したりしたら、また女子ツアー盛り上がっちゃうな
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